2021.04.01
既製コンクリート杭の技術開発とその方向性(基礎工2021)
後庵満丸(コンクリートパイル・ポール協会)
■掲載誌:基礎工4月号, pp.22-28「特集:最近の既製コンクリート杭の動向」
■発行所:総合土木研究所
■発 行:2021/4
1.はじめに
近年、既製コンクリート杭(PHC杭)プレボーリング拡大根固め工法の開発が進み、拡大比率の大幅アップにより高支持力化が進んでいる。これは、地盤より決定される支持力が大きくなることを意味し、これに伴い既製コンクリート杭(PHC杭)の杭材の高強度化も進んだ。杭材のコンクリート設計強度は80N/mm2から105N/mm2、123N/mm2、140N/mm2と高強度化し、また杭に作用する軸力の増大に伴い、大きな曲げ耐力やせん断耐力が求められるようになり、これらに対応するためPHC杭に加え、新たにPRC杭やSC杭が開発され、大径化された。
ここでは、既製コンクリート杭の種類、杭頭接合工法および機械式継手の紹介と、半剛接合、剛接合・半剛接合の混在する地盤変位を考慮した設計例を紹介する。
■発行所:総合土木研究所
■発 行:2021/4
1.はじめに
近年、既製コンクリート杭(PHC杭)プレボーリング拡大根固め工法の開発が進み、拡大比率の大幅アップにより高支持力化が進んでいる。これは、地盤より決定される支持力が大きくなることを意味し、これに伴い既製コンクリート杭(PHC杭)の杭材の高強度化も進んだ。杭材のコンクリート設計強度は80N/mm2から105N/mm2、123N/mm2、140N/mm2と高強度化し、また杭に作用する軸力の増大に伴い、大きな曲げ耐力やせん断耐力が求められるようになり、これらに対応するためPHC杭に加え、新たにPRC杭やSC杭が開発され、大径化された。
ここでは、既製コンクリート杭の種類、杭頭接合工法および機械式継手の紹介と、半剛接合、剛接合・半剛接合の混在する地盤変位を考慮した設計例を紹介する。